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根深い日本の自殺文化
中央日報 2007.05.29


在日韓国人の家庭で生まれたが日本に帰化し、衆議院議員総選挙で4回当選した新井将敬氏が98年2月19日、東京の某ホテルで自殺した。一連の証券スキャンダルでの借名口座による株取引が問題化し、逮捕される危機に直面すると「最後の言葉だけは聞いてください。私は潔白です」という遺書を残し、極端な選択をしたのだ。

日本では政治家・企業家らが潔白を訴えるため自殺するケースが少なくない。28日に自殺した松岡農相は、戦後に日本で自殺した初の現職閣僚となったが、任期中に自殺した国会議員は7人もいる。昨年8月には自民党議員・永岡洋治氏が自宅で自殺した。76年のロッキード事件当時には、田中角栄首相の秘書兼運転手が検察に取り調べを受ける途中自殺した。

「主人の秘密」を守るため、という見方が少なくなかった。そのほかにも日本では破産など危機にさらされた企業の経営者が自殺で生を終える場合が少なくない。これに対し、日本社会が伝統的に「組織や自身の名誉を守るために自殺を選ぶこと」を高く評価する文化から、その理由を見いだす専門家も多い。自殺した後は責任を問わない文化も背景の一つとされる。

政治的な理由による自殺のほかにも、日本は伝統的な「自殺大国」でもある。年間の自殺率が人口10万人あたり20件を上回り、先進7カ国(G7)のうち圧倒的に高い自殺率を長く維持している。98年からは自殺者数が年間3万人をこえている。自殺の背景も、経済的な厳しさなど伝統的な理由のほかに、昨年はイジメを理由に生徒が自殺する事件が相次ぐなど多様化している。

これによって日本政府は、塩崎恭久官房長官を中心に自殺総合対策会議を設け、先週の22日に総合策の草案を決めたばかりだ。「自殺率」を2016年までに05年ベースの「24.2」から20%減らしたい、とする計画が打ち出された直後に、政府高官が自殺をしたわけだ。


戦時中の生命保険について
goo教えて 07/06/10


現在、自殺の場合は原則として生命保険金は支払われません。また、軍人などの危険な職業や、戦死や死刑の場合は生命保険金は原則として支払われないと思います。

最近、戦時中は軍人でも生命保険に加入し、戦死者に保険金が支払われたと聞きました。

これは、事実でしょうか。

教えてください。

回答良回答20pt

昔、大学の保険論の講義で習った記憶では、明治維新後西洋に倣って作られた日本の生命保険は一部のお金持ちのもので、一般にはあまり普及しませんでした。そこに1894年日清戦争、1904年日露戦争が起こり、生命保険契約者にも戦死者が出ました。約款上戦争は免責でしたが、政府の要請もあり遺族に対し保険金を支払ったことで多くの人々に生命保険の効用が理解され、その後、日本経済の発展にともない、一般の人々にも生命保険が順調に普及していったということです。


衆議院 第7号 平成18年10月13日(金曜日)

○議長(河野洋平君) 山口壯君。

    〔山口壯君登壇〕

○山口壯君 民主党の山口壯です。

 民主党・無所属クラブを代表して、テロ対策特別措置法改正案について質問します。(拍手)

 まず初めに、このたびの北朝鮮による核実験の件については、現時点では、アメリカも含めてどこもまだ確認するに至っていないわけですが、現実にそのような実験がなされたとすれば、これは、戦後我が国の安全保障上、最大の危機であることは間違いなく、我々国政を託された一人一人として、心して、くれぐれもそれを政争の具に使ったり、選挙の際のレトリックとして言及することのなきよう、厳に戒めなければならないと思います。一人一人のステーツマンとしての見識と良識が問われている。我が日本の将来と、アジアの平和と繁栄を守り、築くため、ここにいる四百八十人全員の知恵を、ウイズダムを結集しようではありませんか。(拍手)

 また、二〇〇一年の九・一一以降の、アフガニスタンにおける軍事作戦、イラク戦争、そしてそれらを取り巻くその後の経過を冷静に、注意深く振り返って、テロは武力で解決できるのかどうかという根本の命題をも自問自答しながら、我々は、最も賢明な策を見出していかねばならないのではないでしょうか。日本にしかできないことは何なのかという問いに対して、納得のいく答えを見出そうとする努力も大切にせねばならないと思います。

 さて、政府は、海上自衛隊がインド洋で米艦船などに行っている給油活動が十一月一日で期限を迎えるに当たり、これを一年間延長するため、このたびのテロ対策特別措置法改正案提出を六日金曜日の閣議で決定したわけですが、その後の九日月曜日に、北朝鮮は核実験をしたと発表しました。今回の改正案を検討するに当たっては、このような根本的な事態の展開をも念頭に置くべきかと思います。

 初めに、これまでインド洋での海上自衛隊の大いなる活動内容について、改めて国民に対し詳細に説明されることを求めます。そのオペレーションにこれまでかかった費用はどれくらいか、そして、コストに見合うどのような成果が上がっているのか、防衛庁長官に伺います。

 我々が気になる点の一つは、このように特措法の改正でつないでいくやり方で本当にいいのかということです。今回、これが三回目の改正ですが、特措法といいながらずるずる何度も改正し、機械的延長のようなやり方で本当にいいのか。いつまで続けるつもりか。そこにはいわゆる出口戦略がないのではないか。日本は無料ガソリンスタンドにあらず。総理、特別措置法を改正し一年間延長という、なし崩し的な、機械的な対応に問題はないですか。

 また、今回の一年間延長により、インド洋での給油活動は来年で打ち切りと考えておられるのか。日本として出口戦略を持った主体的な対応をすべきであると思います。総理の基本的哲学について答弁を求めます。(拍手)

 歴史を振り返るとき、アフガニスタンに手を出した国は必ず大やけどを負っています。イギリスが、その昔、今のパキスタンから一万人の軍隊を送って全滅したこともあります。ソ連は、アフガニスタン侵攻により、結局崩壊しました。

 今、盟友アメリカが、ますます悪化するアフガン情勢の中で手をやいている。今のアフガン情勢の悪化は、テロリストの流入とは直接関係のない事態です。アメリカが送ったカルザイ大統領が、有力部族を排除して政権を維持しようとしたことが国内をぐちゃぐちゃにしてしまったことが根底にあります。今後の戦略を練るに当たっては、このままずるずるでは、アメリカはアフガニスタンとイラクで手がいっぱいで回らず、日米として北朝鮮への対応について万全を期せないのではないかということにも思いをいたさねばならないのではないでしょうか。

 六日に閣議決定し、その後、九日に北朝鮮の核実験の発表があったのですから、戦略的な図柄が根本的に変わったと言わなければなりません。

 緻密に国家戦略を練る立場からは、機械的な延長には強い違和感があります。日本は、九・一一以降、ショー・ザ・フラッグとアメリカに言われて海上自衛隊を送ったわけですから、当初の象徴的な目的は果たしているはず。オペレーションの潮どきくらい、自分で判断できなければならない。でなければ、美しくない。そのような議論、出口戦略の議論をアメリカとやれますか。イラクのみならずアフガニスタンでアメリカが大やけどを負う前に、我が国は真の友人として出口戦略を語りかけるべきではないでしょうか。その中には、我が国としてできること、我が国しかできないことも含まれるでしょう。

 そして、ここ東アジアにおいて、北朝鮮問題に対して日米両国として戦略的にいかに対応すべきかを、今回、特措法を機械的に延長するのではなく、新たな戦略的模様も緻密に見ながら、きちんと考えることが我々に求められているのではないでしょうか。総理の答弁を求めます。

 密接に関連することとして、イラクにおける航空自衛隊の活動について一言。

 イラクでは、陸上自衛隊にかわって航空自衛隊のC130輸送機が活動していますが、イラクについては既に打つ手なしの状態であることは、アメリカ自身が一番知っているはずです。ここまでぐちゃぐちゃになったら、正直救いようがない。

 イラクで活動している航空自衛隊は、イラク特措法に定める安全確保支援、すなわち治安維持のためのアメリカ兵も輸送しており、今や米国の治安維持活動の手助けをしている形になっていますが、我々は、イラクについては、そもそも戦争の大義についても再考せねばなりません。

 先日発表されたアメリカの上院情報特別委員会の報告書は、フセイン政権がウサマ・ビンラディンと関係を築こうとした証拠はないと断定、大量破壊兵器についても、少なくとも一九九六年以降存在しなかったと結論づけています。

 ブッシュ政権がCIA情報等をもとに挙げた開戦理由がことごとく覆されたわけで、イラク戦争にはそもそも大義がなかったことがはっきり示されたわけです。今や当時の当事者からもそのような証言は枚挙にいとまがなく、メディアにも載っている。大義がなかった戦争、それでイラクをぐちゃぐちゃにして、米軍みずからの犠牲者のみならず、イラクの民間人の犠牲者も毎日ふえている。そのような経緯の延長線上に我が航空自衛隊があるということになってしまう。これをずるずるやるのは、余り美しくないのではありませんか。

 ちなみに、総理は美しい国と言われますが、これにはダ・ヴィンチ・コードのように何かメッセージが隠されているのでしょうか。美しい国、逆から読むと、憎いし苦痛。一見立派な政策構想が、現実には格差を広げ、国民の負担はふえる一方。憎いし苦痛。よくできている。ダ・ヴィンチ・コード顔負けの、さしずめ安倍コードですか。(拍手)

 イラクについては、日本もアメリカに言うべきことは言わねばならない。総理、日本は唯々諾々と従うのみでなく、真の友人として、アメリカに出口戦略につき促すべきではないですか。総理の哲学をお聞かせ願いたい。

 とかく最近の日本は、アメリカに唯々諾々と従い過ぎていませんか。アメリカとの間合いのとり方につき、総理、そして外務大臣、どのように考えておられますか。

 さらに、例えば、ことし七月のサンクトペテルスブルグ・サミット後に、アメリカがイランの核施設に攻撃をしかけるのではないかとの話があったはずです。外務省も幹部会等で真剣に議論したと思うし、それについては当時の安倍官房長官にも報告が伝わったと思いますが、イランの核施設は通常爆弾では届きませんから、核を使うという可能性も言及されていたという。アメリカがイランに核を使った場合、総理、まさか支持をされますか。

 アフガニスタンにおける軍事作戦、イラク戦争、その後の経過を冷静に注意深く振り返るとき、力によるテロ解決には限界があることを知らねばならないと思いますが、総理、そして外務大臣、いかがでしょうか。所見を伺います。

 最後に、防衛庁にかかわることとして、近年、自衛官を含む防衛庁職員の自殺者数が異常に多いことに驚かざるを得ない。平成十三年度六十四人、十四年度八十五人、十五年度八十一人、十六年度百人、十七年度百一人。一体何が起こっているのですか。防衛庁から防衛省への移行が今国会で論じられようとしていますが、なぜこのように異常に多いのか、どこかに無理があるのではないか、まだ省移行には無理があるのではないか。総理、そして防衛庁長官の答弁を求めます。

 一七七三年にベンジャミン・フランクリンは、友人の政治家クインシーへの手紙の中で、よき戦争、あしき平和などというものはないと書きました。世に、よき戦い、ましてや聖戦などというものはない、いかにあしく見えようと平和にまさるものはないというのが、アメリカ独立宣言の起草者ベンジャミン・フランクリンの信念でした。

 その子孫に当たるはずの今のアメリカの指導者の中には、フランクリンとはかなり異なる考え方を持った人たちもいるようですが、我々日本人の本来のアイデンティティーはどちらに近いのでしょうか。日本にしかできないことは何なのかという問いかけに対して納得のいく答えを求めんとするとき、ベンジャミン・フランクリンが残した、よき戦争、あしき平和などというものはないという言葉を大事にしながら、我が国の対応につき賢明を期したいと思います。

 ありがとうございました。(拍手)


外交官いま昔
日瑞関係のページ (2002年5月11日)


筆者は先の第二次世界大戦中欧州に滞在した邦人の足取りを追っている。その中には外交官も含まれるが、彼らに対する評価は概して高い。戦時下においてそれなりに国益を代表し在留民を保護した。不思議なことに最近外務省の不祥事等に際し、そうした過去の外交官の名前に多く接する。

日にちは忘れたが連休明けの国会で青木盛久、元ケニヤ大使が 「私たちアフリカに関係する外交官は、アフリカのことをよく考えてくれる鈴木(宗男)先生には足を向けて寝られない」と証言した。青木大使は5年前のペルー大使館占領事件直後のタバコをくわえた姿の記者会見で、我々を驚かせた大使でもある。

一方今から半世紀以上前の戦争末期、トルコの日本大使館には青木盛夫という二等書記官がいた。一文字違いの名前から判断して二人は親子であろう。盛夫氏は欧州駐在の外交官の中で、最も枢軸思想の強かった人物の一人と言われている。当時の同僚は「(大使)館の空気はただ一人のアンカラ大王の跳梁によって、いつも重苦しく不愉快」という言葉を回想録に残している。アンカラ大王とは誰かは説明するまでもない。「子は親に似る」と言えば少し牽強付会だろうか?

鈴木議員に関係し、次のような記事もあった。 「鈴木宗男衆院議員の影響力を排除するため、外務省は2日、元欧亜局長(現欧州局長)の東郷和彦オランダ大使ら幹部三十数人の処分を発表する。」(毎日新聞4月2日)

東郷和彦氏は一卵性双子の弟で、兄はワシントンポストの茂彦である。兄のほうは痴漢常習者として最近禁固刑を言い渡された。そして二人は東郷茂徳(とうごうしげのり)外務大臣の孫である。多くの外交官を排出する同家では長男が茂の字を踏襲するようだ。

祖父は1937年にドイツ大使を務め、日本の開戦時、終戦時両方で外務大臣を務める。終戦に際しては米内光政海軍大臣と共に、ポツダム宣言の受諾を進言した。そして東郷家の場合は「親の心子(孫)知らず」か?

また最近の瀋陽の日本領事館の事件では新たな名前が登場した。 「阿南惟茂駐中国大使は九日、瀋陽の日本総領事館駆け込み事件で中国外務省を訪れ、劉古昌外務次官補に対し、中国武装警察官による総領事館への無断侵入を強く抗議し、連行された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の五人全員の早期引き渡しを求めた」(共同ニュース 5月9日)

大使は終戦時、東郷外相の意見に反対を唱えて抗戦を訴え、終戦時に「一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル」と残して命を絶つ陸軍大臣阿南惟幾の子息であるという。まだ第二次世界大戦が現代史であることを実感させる。そして軍国日本時代の陸軍大臣の子息が駐日大使とは「歴史の皮肉」か?

さらには次の二人も確証はないが過去の外交官と結びついて考えてしまう。まずは昨年の田中真紀子外相との確執からこんな記事があった。 「柳井俊二駐米大使は27日、外務事務次官当時に任命したデンバー総領事が公金流用で懲戒免職処分になったことなど一連の不祥事の責任を取り、辞任する意向を外務省幹部らに伝えた。政府筋が同日、明らかにした。」(毎日新聞2001年7月28日)

柳井元駐米大使は、開戦時コロンビア公使を勤めた柳井恒夫氏の親族でなかろうか?あまり多い苗字ではない。恒夫氏はコロンビアから帰国後の1943年、ルーマニア公使を発令されたが渡航ルートが遮断され赴任することが出来なかった。

そして先の東郷元オランダ大使の記事にはもう一人の名前が出てくる。 「鈴木氏との密接な関係が指摘されていた東郷氏については帰国命令という形で大使を退任させるほか、鈴木氏の関与を許した監督責任を問うため野上義二前事務次官ら歴代事務次官も処分する見通しだ。」

田中外務大臣との確執で行われた記者会見に、ひげに覆われた顔で現れた野上次官は、外交官というより週末はログハウスで過ごす自然志向の父親のような印象を与えた。

彼はやはり苗字から判断して戦時中ローマ大学講師を勤めた後、 終戦時ドイツ大使館嘱託となった野上素一氏と関係があると思われる。そうだとすれば与謝野晶子と同時代で、作家としても母としても立派な業績を残した野上八重子の血筋である。

最近国民の信頼を失った外交官であるが、こうしてみてきたように一部断定出来ない部分はあるものの,最近マスコミに登場する人は例外なく親子外交官といえそうだ。難しい外交官試験を経ての結果であるが、二世が多く存在するのはなぜであろう。そして残念ながら「父親以上に立派」と言われる人物はあまりいないようだ。

かつて外交官はまさに日本国を代表したと言える。交通機関も発達していないため首脳同士の会見が困難であったからだが、今日では首相、外相は世界各国を訪問しその国の首脳と直接の交流を図っている。よって在外公館の使命は今日ほぼ終わった、と筆者は考えている。


聖火リレー「出発地変更」妥当 長野
msn産経ニュース 2008.4.22


長野市の北京五輪聖火リレーの新たな出発地が長野県勤労者福祉センター跡地に決定した。善光寺がチベット問題などを理由に辞退してから3日後という慌ただしさだが、出発地の決定に関係者の胸に安堵(あんど)が広がる一方、リレー当日まで5日しかなく、実行委員会や県警は準備を急ぐ。

 出発地辞退後の20日朝に本堂の柱や板戸で落書きが見つかった善光寺。この日の実行委員会に参加した若麻績享則(わかおみきょうそく)庶務部長は「代替地が早く決まってほしいという思いで今日まで来たのでほっとした。リレーがスムーズに進むことを祈っている」と安堵の表情。

 参拝していた長野市の主婦、原悦子さん(70)は「地元にとっては、善光寺でトラブルがあると困る。落書きは残念だが、変更は良かった」と好意的に受け止める。また長野市役所にいた主婦(62)は「世界にアピールするには物足りない場所だけど、何かあってからでは遅い。妥当な判断」と話した。

 センター跡地は、官庁街の県道沿いにある。新ルートでは跡地を出発した後、北上して信州大教育学部前の国道406号を通り、善光寺南側の大門交差点で旧ルートと合流する。

 合流点までの距離は善光寺三門付近とほぼ同じで、最初のルートとほとんど変わらない。リレー走者数などに変更はないものの、会場準備や、警備態勢と交通規制の見直しは必要で、実行委と県警では本番に向けて準備を進める。委員会事務局の市教育委員会体育課の矢島孝一課長補佐も「万全の態勢で臨みたい」と気を引き締めていた。


出発地は刑務所跡地、経由地は火葬場跡地、目的地は隣保館の隣
らーろく2 2008/04/21


出発地は刑務所跡地、経由地は火葬場跡地、目的地は隣保館の隣、さらに至近距離には検察庁・裁判所・長野県警に東京入国管理局長野出張所という念の入れよう。

そのうえ、恐ろしいアナグラムまで仕込まれていた・・・。

Nagano Akichi (長野、空き地)
    ↓
China Nakigao (中国、泣き顔)

なるほど、これが「別の方法」というやつか。


「高次元の関係」確認 福田首相、25日訪ロ
北海道新聞 04/25 2008


福田康夫首相は二十五日、ロシア訪問に出発する。二十六日にモスクワでプーチン大統領と就任後初の日ロ首脳会談に臨み、後任の大統領となるメドベージェフ第一副首相とも会談する。会談を通じて首相は、日ロ関係を「高い次元」に引き上げることを確認、北方領土問題打開に向けた手がかりをつかみたい考えだ。

 首相は二十四日、記者団に「北方領土返還に向かって交渉を確実にやっていきたい。前進するよう努力したい」と述べた。

 首相は大統領退任後も影響力を保持するプーチン氏、七月の北海道洞爺湖サミットに出席するメドベージェフ氏とそれぞれ個人的信頼関係を築き、首脳レベルの対話の継続・強化を確認したい意向。首脳会談では北方領土問題について、日ロ関係を高次元に引き上げるためにも、双方が受け入れ可能な解決策を見いだすべく、真剣に交渉を継続することで一致する見通しだ。

 またロシアが極東・東シベリア開発に力を入れていることを踏まえ、首相は安倍晋三前首相が表明した同地域での「日ロ協力強化のイニシアチブ」の具体化を加速する意向を表明する。アジア太平洋地域の一員としてのロシアを再確認し、同地域の安定と繁栄に向けた日ロの連携強化についても協議する。

 一方、メドベージェフ氏との会談で、首相は洞爺湖サミット成功に向けた協力を要請、サミットの際に首脳会談を行うことを確認する。帰国は二十七日。


13歳の関東軍兵士
山岸重治著 B6判 372p 2000円(税込) 1997年11月初刷

第二次大戦の暗部「少年兵」の存在が明らかに


1 陸軍燃料廠関東軍満州第238部隊

 陸軍燃料廠/開戦前夜日本の航空燃料の実情/四平工廠の合成技術/満州移住/陸軍燃料廠技養生徒隊/内務班教育/上官に敬礼/不寝番/所持品検査/朝鮮人の戦友/虱の発生と外出の思い出/メエーメエー仔山羊の歌/研究室へ配属/外泊許可/節水強化違反で処罰/積立金紛失/陣中慰問と村上の怪我/ボロをまとった生徒隊/後輩と学徒の入隊/ラブレター事件/盗難事件/物々交換で空腹を満たす/人肉事件/戦局切迫・米軍の沖縄占領/満州空襲/原爆投下・ソ連軍の侵攻/関東軍兵士に任命/終戦の詔勅下る/敗戦直後/武装解除/ソ連軍進駐/抑留始まる/前島の運命/貴金属類の行方/身辺雑記/高林兄弟/少年特務/関東軍所属の少年達

2 満州第19部隊貨物廠収容所

 脱走者の身代わりに収容所行きの指示/ソ連軍の収容所へ/脱走の罪で銃殺の宣告/重労働作業始まる/兵舎の夜/脱走者と交代の真相/イワノフとの出会い/外部作業/山羊の乳/義勇隊員との別れ/夜盗の侵入/過労の影響/死体埋め作業/中原はやくざだった/山羊毛との再会/食べ物の話題/ソ連兵の側面/監視兵と射撃を競う/目前の射殺/シベリア行きの指示出る/監視兵との別れ/イワノフとの別れ/解放され東門街へ戻る/トラックが来ない

3 遼北省立油化工廠

 東門街の生活/燃料調達と商売/燃料生産再開/家族と再会/幻滅の郭家店/遼北省立油化工廠/汽車股(自動車係)へ配属/内戦の予感/八路軍の包囲網強まる/ペストの流行/八路軍侵攻/八路軍の中で/八路の少年兵/中央軍迎撃の準備/八路軍へ入隊勧誘/中央軍の反撃/隣家と連絡口をつける/争奪戦の背後で/森永さんの死と使役射殺/八路兵の侵入/人民裁判/従軍看護の割当/狙撃兵の勧誘/八路軍入隊の挫折/八路軍の撤退と中央軍の進駐/春到来/中央軍の進駐堀内さんの悲劇/八路軍撤退後の状況/父の負傷/少年時代回顧(1)/少年時代回顧(2)

4 黄土の地よさようなら

 居留民会の連絡係/初めてのアイスクリームと間宮との再会/引揚げ前夜/技術残留の要請/技術残留/引揚げ開始/公文書紛失/軍隊との絶縁/引揚げ行/満州収容所/所持金紛失に気づく/残留者が来ている?/技術残留の挫折/最後の引揚げ列車/引揚げ船/佐世保上陸/マーリンケソルダート故郷へ


聖火リレー 最年長ランナー・山岸重治さん
毎日新聞 2008年4月25日


◇「第二の故郷」へ熱い思い  「中国は第二の故郷。北京五輪に何らかの形でかかわりたかった」。聖火ランナー最年長の山岸重治さん(76)はリレーへの思いをこう語る。10~15歳の多感な時期を旧満州で過ごした。「異国の地だったが、うまくとけ込むことができた。北京で五輪を開催するまで繁栄したことがうれしい」

 一方、チベット人権問題を巡る中国当局の対応に戸惑いも覚える。「長野の象徴でもある善光寺で出発・点火式をできないことは、とても残念」とこぼす。

 98年長野五輪で聖火ランナーに。青年時代に鍛えた健脚を披露し多くの声援を受けた。「あの感動は忘れられない。状況は違っても、北京に聖火をつなげたい」【藤原章博】


「亀島山地下工場見学会」  行事

健寿協同病院病棟9条の会主催の亀島山地下軍需工場見学会が行われました。参加者は私を含めて6人。案内は高校教師の土屋先生です。
まず初めに土屋先生から、亀島山をはじめ、松工場、鶴工場、三菱航空機製作所など水島の軍需工場全体のついて説明をうけました。
亀島山地下工場は、太平洋戦争末期の1943年から44年にかけて亀島山にアメリカ軍の空襲を避けて航空機の生産を続けるための巨大なトンネル群が掘られました。一部未完成なものありますが、総延長は、2,055メートルにおよぶもので、この中で、当時三菱重工水島航空機製作所で製作していた一式陸上攻撃機の部品を製造していたといわれています。
その後いよいよ地下工場内へ。
地下工場は、朝鮮人の強制連行と強制労働によって掘削されたもので、3人が犠牲になった落盤事故の個所には、朝鮮人労働者の金原哲さん(キンゲンテツ故人)が目印に残した梅干しの種が今も岩の割れ目に残っています。
61年が経過した梅干しを見入る参加者です。
この日はトンネル内は、水が多く、一号路など冠水していて歩けないところもありました。
頭上に注意しながら進む私↓
戦後50年を記念し、倉敷市が建立した亀島山の碑の説明を受ける参加者。↓
全国的に戦争遺跡に市が碑を設置したところはめずらしいのではないでしょうか・・。
最後に、参加者から「いままでただの防空壕だと思っていたが、こんなに大きな地下工場だったとはびっくりした」「ほとんど暗闇のなかで、作業していた人たちは大変な苦労だったと思う」という感想がだされました。
亀島山を背景に記念撮影


三菱重工業水島航空機製作所と三菱自動車水島製作所と
Cafe Kichijoji


今朝の朝日新聞9面の「みつめる 伝える 街角の戦跡」に、大きく「地下工場の扉を開けた 岡山・倉敷」とあるのを見た。

キーワードに「強制連行・労働」とあって「兵力増強で深刻な労働力不足になった日本は、朝鮮人や中国人を連行、動員し、炭坑、土木建設現場、軍需工場などで過酷な労働を強いた。暴力で無理やり連れてこられた人もいた。日本は91、92年、日本へ来た約10万八千人分の名簿を韓国の求めに応じて提出。国際労働機関(ILO)は99年、日本に対し、被害者個人に対策をとるよう求めている。」とある。

書かれている話しは、「戦争末期、近くの三菱重工業水島航空機製作所が空襲を避けるためにつくった地下飛行機工場だ。トンネルを掘るために、千人を超える朝鮮人が動員されたといわれる。岩が崩れて、命を落とした人もいる。」と始まり、「光を当てたのは、86年度から始まった県立倉敷中央高校社会問題研究部の調査だった。女子だけの数人の部員は、強制連行や労働の実態を知る在日韓国・朝鮮人を訪ね、証言を集めた。」と続く。

戦争においては勝つために国家の名において超法規的なことが行われてきた。このとは現在進行中の米国グァンタナモの捕虜収容所問題、北朝鮮の拉致問題を見ても、日本が朝鮮人や中国人を連行し動員し労働を強いたのと同じく、戦争の名のもとに戦争遂行国では合法的と考えられているのである。

三菱重工業水島航空機製作所は戦後どのようになっていったのか、ウエブ検索をしてみた。すると、昭和16年(1941)に 三菱重工業航空機製作所が水島に誘致 されたことに始まり、現在、平成16年(2004)には 三菱自動車水島製作所 になっていることを知った。

かって三菱重工業水島航空機製作所があり、現在三菱自動車水島製作所がある岡山県倉敷市とはどのようなところなのだろうか、ウエブ検索してみると面白いサイトを見つけることができた。 倉敷観光コンベンションビューロー に倉敷の 主要年表 がある。三菱自動車のサイトにも 三菱自動車の歩み があるが、まだ2003年までで2004年は書き込まれてなく、現在進行中の 三菱自動車リコール問題 についての記述はどうなるのであろうか。

昭和20年6月22日(1945)に水島大空襲を受けており、ウエブ検索中に見つけた 「青森空襲を記録する会」 の中には 「大東亞戰争開始以来の一般被害の概況」 のページがある。

県立倉敷中央高校社会問題研究部 についてはまだ制作途中のホームページを見るとひととおりのことはわかる。その中の 「亀島山地下工場」 に強制連行や労働の実態に光を当てた調査の概要が載っている。

三菱重工業水島航空機製作所に関連して生まれ、現在も存在しているものに 三菱水島病院 、 ニシナ百貨店 などがある。

そして水島臨港工業地帯は第二次大戦とともに興り、現在なお活発な活動を続けているのである。


聖火リレー:日本を離れ韓国に 逮捕6人…大きな混乱なく
毎日新聞 2008年4月26日


長野市で26日開催された北京五輪の聖火リレーで、中国当局のチベット人権問題への対応などを巡り妨害行為をしたとして、台湾籍の1人を含む男6人が威力業務妨害容疑などで逮捕され、小競り合いから中国人4人が軽傷を負った。リレーは大きな混乱もなく終了。聖火は長野新幹線で東京に運ばれ、26日夜、羽田空港を出発し次のリレー開催地の韓国ソウルに到着した。

 長野県警の調べでは、沿道などの観客は約8万5600人。うち、ゴールの若里公園は5000人、出発式が開かれた県勤労者福祉センター跡地と休憩地点の長野五輪競技施設「エムウェーブ」は各300人だった。

 午前9時前、タレントの萩本欽一さん(66)が通過する際に火がついていない発炎筒を投げ付けるなどした横浜市西区の政治結社構成員(33)を暴行容疑などで逮捕。同じころ、車道に飛び出した川崎市多摩区の会社員(30)を威力業務妨害容疑で現行犯逮捕した。

 ほかに同容疑で現行犯逮捕されたのは▽北京五輪卓球日本代表、福原愛さん(19)を妨害しようとした台湾籍の建設作業員(42)▽東京都中野区の会社員(38)▽世田谷区の無職(25)の3人。また、愛知県津島市の自営業者(63)は聖火に向けて投げたトマトが警官に当たり、暴行容疑で現行犯逮捕された。

 調べに対し、川崎市の会社員は「チベット問題を訴えたかった」と話し、台湾籍の建設作業員は「中国人がたくさんいたので興奮した」と供述しているという。


聖火、ソウルに到着 長野の逮捕は6人に
朝日新聞 2008年04月27日


26日に長野市で行われた北京五輪の聖火リレーで市実行委員会は、沿道などの観客数は延べ8万5600人と発表した。長野県警はゴール近くなどでも3人を逮捕。リレー中の逮捕者は計6人となった。

調べによると、同日正午ごろ、走者にトマトを投げたとして愛知県の自営業の男(63)を暴行容疑で、走者に向かって飛び出したとして東京都の会社員の男(38)を威力業務妨害容疑で、それぞれ現行犯逮捕した。また、沿道から火のついていない発煙筒と抗議ビラを投げ込んだ神奈川県の会社員の男(33)を暴行と道交法違反の容疑で逮捕した。6人はいずれも容疑を認めている。道路に飛び出した神奈川県の会社員の男(30)は「チベット問題の解決を訴えたかった」、台湾人の建設作業員の男(42)は「沿道に中国人がたくさんいたので興奮した」と話している。また、県警は観客同士の暴行、傷害事件計2件を調べている。

 実行委の篠原邦彦・事務局長は「中国やチベットの旗を掲げた人が多かった。家族連れなどにも拍手で応援してもらいたかった」と語った。

 聖火は同日午後10時半すぎ、チャーター機で羽田空港をたち、27日未明、次のリレー開催地ソウルに着いた。その後は平壌、ベトナムのホーチミン市などを回る予定だ。

 ■駐日大使「リレーは成功」

 聖火リレーの歓迎レセプションが26日夜、東京都港区の中国大使館であった。福田貴代子・首相夫人や公明党の太田代表、共産党の志位委員長、インドの大使らが出席。崔天凱(ツォイ・ティエンカイ)駐日中国大使は「聖火リレーが成功裏に開催された。この追い風に乗って、胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の公式訪問を、さらに五輪を成功させましょう」と話した。

 あいさつした河野衆院議長は「40年の五輪は日本の行動によって中止せざるを得なかった。64年の東京(五輪)は、日中関係が正常化していなく、中国は選手を派遣しなかった。三度目の正直。日本は中国とともに、この舞台で、感激を味わいたい。そのためにも中国が国内問題を正しく処理し、国際社会で平和と繁栄、福祉、人権について、誰からも評価されるようにあってほしい」と話した。


聖火リレーで逮捕6人のうち、3人を長野地検に送検
読売新聞 2008年4月27日23時56分


長野県警は27日、長野市で行われた北京五輪聖火リレーの妨害行為などで逮捕した6人のうち3人を長野地検に送検、3人を釈放した。

 送検されたのは、ともに威力業務妨害容疑で逮捕した台湾籍、建設作業員タシ・ツーリン(42)、東京都世田谷区成城、無職関晋作(25)の両容疑者と、暴行と道交法違反の容疑で逮捕した横浜市西区平沼、右翼団体構成員中村宏樹容疑者(33)。



長野騒然!聖火リレーで6人逮捕、4人負傷
デイリースポーツ 4月27日


各地で混乱の続く北京五輪の聖火リレーが26日、長野市内であり、長野県警は威力業務妨害などで6人を逮捕。中国旗を持った中国人とチベット問題で中国政府に抗議する人たちの間で、沿道では小競り合いが頻発し、4人が負傷した。平和の祭典とはかけ離れ、3000人超の警官による厳戒警備の中、まるで戦場のような光景が繰り広げられた。

 「チャイナ!」「フリー・チベット!」の絶叫がぶつかる中で、それぞれの支持者たちがひざを狙った蹴り合いを始めた。“両国”の旗が錯綜(さくそう)する善光寺前の大門交差点。歩道を占拠した2000人近い群集の興奮が頂点に達したのは、聖火リレーの第3走者が目前を通過した瞬間だ。

 大きな乱闘には発展しなかったが、小競り合いは各沿道で発生する。前夜から長野市内には不穏な空気が充満し、未明には駅近くで両者入り乱れてのバトルも。中国人留学生たちはバス60台で5000人が乗り込んできた。沿道は赤い中国国旗で中国応援団が占拠した。

 リレー終了後に総括会見した鷲澤正一長野市長は「あれが『中国流』なのか」と皮肉った。チベット支援をうたう陣営との対立が避けられなかったのも無理はない。

 「国境なき記者団」のロベール・メナール事務局長(55)は、善光寺参道の和風旅館に泊まり、午前6時過ぎからの通常法要に特別参加した。リレー出発に先立って門前で15分間の座り込みを行った後、大門交差点の北東角で旗を掲げて抗議活動を展開したが、その最中に中国支持者の手製プラカードが頭を直撃、足元もおぼつかないほどもみくちゃにされた。

 市の実行委員会によると、沿道の人出は約8万5000人。リレー走者には青ジャージー姿の中国人スタッフ2人が伴走、その両脇を透明な盾を手にしたスポーツウエア姿の機動隊員5人が囲み、さらにその外側に約50人ずつが2列縦隊をつくった。長野市内の女性(70)は「欽ちゃんの顔は分からなかった。10年前の和やかな雰囲気と違う。こんな聖火リレーならしないでほしい」とさみしそうにつぶやいた。

 乱入、暴力行為、物の投げ込みなどで逮捕者は5人。聖火リレーは、ゴール地点で土砂降りの雨にたたられる。野口みずき選手が聖火台に点火した時、埼玉から派遣された警備担当の機動隊員が「これで終わった…」と苦笑いした。


長野・聖火リレー 平和の象徴、政治が翻弄
毎日新聞 2008年4月27日


クローズアップ2008

にらみ合うように掲げられた中国国旗とチベットの旗。警備の厚い壁の中を聖火ランナーが硬い表情で走る。長野市で26日行われた北京五輪の聖火リレー。10年前の冬、「平和の祭典」に多くの人が感動した地で、政治に翻弄(ほんろう)される五輪の姿をまざまざと見せつけた。

 ◇「主張対立で異様な雰囲気」/「チベットを知るいい機会」

 「中国、チベット双方が主張する場になり、異様な雰囲気だった」。ゴールの若里公園にいた長野市三輪、主婦、福沢美穂さん(35)は話した。小競り合いが起きた善光寺前の交差点にいた長野県木曽町の会社員、吉沢歩美さん(30)は「地元の人が少なく、中国の旗ばかり。ここは長野なのにおかしい」と感じた。

 長野五輪にかかわった人も聖火の再訪を素直には喜べなかった。当時、長野青年会議所理事長を務め、ボランティアの統括役を果たした長野市の血液検査会社社長、土屋龍一郎さん(46)は01年9月の米同時多発テロ当日、国連関係の会議で講演するため、ニューヨークに居合わせた。目にしたのは国際政治の冷たい現実だった。

 各所で小競り合いが起き、逮捕者も出た聖火リレー。土屋さんは仕事でリレーは見なかったが、リレーによって中国とチベットの対立が激化している現状が一日中気になった。

 チベット問題を改めて考える契機とした人も少なくない。58番目に走った長野市安茂里、会社員、竹内忠雄さん(61)は25日夜、市内であったチベット問題を考える集会に出席した。「何も知らないで走るのはおかしいと思った」。65番目の信州大人文学部4年、丸山佳織さん(21)は「ちゃんと知らないといけない。物事の本質を見極めないといけない」と語る。

 チベットを訪れたことがあり、朝一番の新幹線で見に来た川崎市の住職、佐藤利和さん(75)は「こんな状況ならやらない方がいい」としつつも、「関心は以前からあった。これを機にチベット問題を知らせることができた」。善光寺にいた長野市の自営業の女性(67)も「詳しくわからないので知りたい。チベットを知るいい機会」と話した。

 改めて注目を集めた政治と五輪の関係。善光寺・信徒総代で出発地返上を決めた役員の一人、塩沢荘吉さん(74)は、長野五輪組織委に加わり音楽・イベントを担当した。開会式で世界五大陸の合唱団による衛星同時中継演奏を成功させた経験から、「世界は一つ」を実感した。それだけに「オリンピックに政治が入るのは許せない」と語気を強めた。ランナーの竹内さんも「政治とスポーツは切っても切れないが、今日の姿は本来の姿でない」と話す。

 これに対し、川崎市の佐藤さんは「両者は切り離せない。お金が絡むことだから」と、政治に利用されて肥大化した五輪の問題点を指摘した。政治と五輪がどうあるべきなのか、長野でも答えは見つからなかった。【神澤龍二、宍戸護、神崎修一、渡辺諒】

 ◇採火式から受難の旅

 北京五輪聖火の「受難の旅」は、3月24日の採火式(ギリシャ・オリンピア遺跡)から始まった。式典の途中、「国境なき記者団」(本部・パリ)のメンバーが中国の人権抑圧に抗議するため、乱入したのだ。

 その後、聖火はいったん北京に運ばれ、4月2日のカザフスタン・アルマトイを起点にリレーは始まった。ロンドンやパリでは、チベット暴動での中国の対応を批判する支援グループメンバーらの激しい妨害が相次ぎ、大混乱した。パリはリレーが途中で打ち切られるほど。米サンフランシスコでは、市当局が開始直前にルートを全面変更するなど「苦肉の策」で乗り切った。

 中国国内ではこれに対し、直後からインターネットを使った仏製品の不買運動が始まった。中国各地の仏大手スーパー「カルフール」前では抗議デモも起きた。

 国際オリンピック委員会は10日、リレーの継続を決定。世界最多の亡命チベット人が暮らすインドのニューデリーでは、約2キロのコース周辺に1万6000人の警察官らが展開。市民は排除された。

 一方、キャンベラでは、豪州各地やニュージーランドから中国系住民らが大量に集結。沿道に赤い中国国旗が翻り、存在感を見せつけた。【西脇真一】

 ◇大きな混乱なく、安どの日中政府--胡主席訪日控える中

 長野での聖火リレーが大きなトラブルもなく終わり、5月6日に胡錦濤国家主席訪日を控えている日中両国政府は胸をなで下ろしている。自らも聖火リレー走者を務めた中国の崔天凱駐日大使は記者団に、「ごく少数の者が妨害したが、聖火リレーを支持した広範な長野市民に比べれば取るに足らないものだ」と語った。沿道での小競り合いで中国人の側に4人の負傷者が出たが、中国国内からの反発を防ごうとする発言とみられる。

 新華社通信は「今回のリレーには日本各地の華僑・華人、日本の友人から大きな支持があった」と評価した。

 中国政府は25日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の代理人と数日中に会談すると発表。翌日に聖火リレーがあった日本へのメッセージでもあり、日本を含め対話再開を求める国際世論に配慮したものだったとみられる。

 ロシア訪問中の福田康夫首相はモスクワ市内のホテルで、「大きな問題がなくてよかったと思う」と述べた。一方で「聖火リレーが、警戒厳重な中でというのは本当に残念だ」と、異例の厳戒態勢についても言及した。【成沢健一、北京・浦松丈二、モスクワ白戸圭一】

 ◇中国大使が成功に感謝--レセプション

 聖火リレー終了後の26日夜、東京の中国大使館でレセプションが開かれ、崔天凱駐日大使は「今回の成功で、日中両国の友好感情がいかに深いかが示された」と感謝の意を示した。胡錦濤国家主席の訪日も「この追い風に乗って成功させたい」と述べた。

 来賓の河野洋平衆院議長は「中国が国内問題を正しく処理し、国際社会で平和や人権について誰からも評価される国であってほしい」と述べ、中国の人権状況に苦言を呈した。

 レセプションにはこのほか、太田昭宏公明党代表、福田康夫首相の貴代子夫人らが出席した。


中国・山東省で列車が正面衝突、66人死亡 負傷者も200人超に
産経ニュース 2008.4.28


北京=野口東秀】】中国国営の新華社通信によると、中国山東省●(=さんずいに災の火が田)博市で、28日午前4時40分(日本時間同5時40分)ごろ、北京から山東省青島に向かう列車が脱線し、同省煙台から江蘇省徐州に向かっていた列車と正面衝突する事故が発生した。事故について、新華社通信は鉄道関係者の初歩的調査として、43人が死亡、重傷51人を含む247人が負傷したと伝えた。また、中国中央テレビは死者が66人にのぼると伝えた。

 中国の胡錦濤国家主席は同日午前、事態を重視し、早急な原因究明と乗客の救出に全力を尽くすように指示した。

 脱線の原因は不明。正面衝突した列車はいずれも旅客列車で、中国公安当局は北京五輪を約3カ月後に控えた時期でもあることから、テロと事故の両面から捜査しているとみられる。

 北京の日本大使館によると、現在のところでは日本人が負傷したとの情報はない。

 目撃者は列車約10両が脱線し、横転したと語っている。事故発生後、劉志軍鉄道相が直ちに現場に駆けつけ、乗客救出や事故調査の陣頭指揮に当たっている。山東省の主要幹部も現地入りしたほか、公安省や衛生省の官員や、武装警察部隊が現場入りするなど、多くの救援チームが投入されている。


平壌で初の五輪聖火リレー=中朝友好演出、数十万人動員か
時事通信 4月28日


【北京28日時事】北京五輪の聖火は28日未明、ソウルから平壌に到着、午前10時(日本時間同)すぎにリレーが始まった。五輪聖火が北朝鮮に入るのは初めて。リレーは各地で抗議行動に見舞われたが、北朝鮮当局は中朝友好を強調するため市民を大規模動員し、国を挙げての歓迎ムードを演出した。

 新華社電によると、市内の主体(チュチェ)思想塔広場で行われた出発式には北朝鮮ナンバー2の金永南最高人民会議常任委員長が出席。第1ランナーの朴斗翼氏(72)にトーチを手渡した。朴氏は1966年のサッカー・ワールドカップで北朝鮮の8強入りに貢献した国民的英雄。

 聖火のルートは中朝友誼(ゆうぎ)塔、中国大使館前、平壌大劇場、金日成広場、凱旋(がいせん)門などを通り、金日成競技場までの20キロ。著名スポーツ選手ら北朝鮮市民56人と中国大使館員ら計80人がランナーを務める。中国紙によれば、中朝の国旗や花を手に、聖火を迎える沿道の市民は数十万人に上る見通し。北朝鮮当局者は「聖火は花の海を泳いでいく」と語っている。


中国・山東省の列車衝突:脱線した列車、速度超過50キロ 死者70人に
毎日新聞 2008年4月29日


【北京・浦松丈二】中国山東省〓博(しはく)で28日起きた列車衝突事故は、新華社通信によると死者が70人、負傷者は416人に上った。北京の日本大使館によると、死傷者に日本人は含まれていない。

 事故は北京発青島行きの列車が脱線したところに、対向してきた煙台発徐州行きの列車が衝突した。新華社によると、中国当局は「人為的なミス」が原因と指摘。脱線した列車は制限速度が時速80キロの区間を、131キロで走行していたという。

 張徳江副首相が事故直後に現場入りし、乗客救助や事故原因調査の指揮を執っている。済南鉄道局の陳功局長ら幹部が責任を問われて更迭された。


中国「人為的事故」で列車衝突70人死亡
デイリースポーツ 4/29/2008

中国山東省で28日午前4時40分(日本時間同5時40分)ごろ、北京発青島(山東省)行きの特急列車が脱線、煙台(山東省)発徐州(江蘇省)行きの対向列車と衝突し、70人が死亡、416人が負傷した。新華社通信が伝えた。

 北京の日本大使館によると、 死傷者に日本人はいなかった 。山東省当局者によると、負傷者にはフランス人4人が含まれている。 当局はテロの可能性を否定し、「人為的な事故」と断定している

 胡錦濤指導部は、8月の北京五輪へ向けて交通機関の安全性を重視していただけに、今回の事故は大きな衝撃となりそうだ。


聖火リレー:長野で逮捕の台湾籍男性は亡命チベット人
毎日新聞 2008年4月30日


台湾の複数のチベット支援団体が30日、日本の対台湾交流窓口の交流協会台北事務所前に集結し、長野市で26日に行われた北京五輪の聖火リレーで威力業務妨害容疑で逮捕、送検された台湾籍のタシィ・ツゥリン容疑者の早期釈放を求め、抗議集会を開いた。支援団体によると、ツゥリン容疑者はインド生まれで、亡命チベット人社会で育ち、90年代に台湾に渡り、台湾籍を取得したという。


◆ 臥 龍 通 信 第57号 ◆国家経営力(1)
時代遅れの政党政治と官僚制度

永田町は総裁選挙と国会解散の準備に大忙しのようです。『日本の知性はしんだのか?』で展開している「日本の政治や官僚機構」と「国家経営力」という視点で、今回の臥龍通信をお届けしたいと思います。

日本という国家には、まったく国家経営という視点が失われたようです。日本の政治とは政党間の権力闘争というまったく時代遅れの政治体制になってしまいました。国家経営者たる政治家が政党間で権力闘争している時代ではないのに、国民不在の権力闘争に明け暮れています。国家経営力が急速に衰え、国家経営の危機に直面している現在、国家経営者たる政治家が政党間闘争をしていては、日本の国家経営はどうなるのでしょうか。

企業経営で考えれば、経営が悪化しているのに経営者会議の社長派と専務派がお互いの批判に明け暮れているようなものです。国家経営の管理職ともいえる官僚組織ですが、できるだけリストラされないような経営トップを担ぎ、組織の存続を画策するという現在の国家経営の在り様は、国民にとって悲劇というしかありません。

国家経営を企業経営で考えれば、国民は企業の所有者である株主の存在です。株主から見れば、企業経営が悪化している企業の経営陣の派閥争いなど、許しがたいことです。全員総辞職の処置になるのですが、日本の国家経営者はそうはいきません。 日本は法治国家ですから、法律に従ってすべてが動くとすれば、国家経営のスピードは国会の4年から5年遅れの法案にしたがって動くしかありません。国民がどんなに困っていても、法律がなければ、政治家も官僚も何もしないでいいし、責任も法律がないことで免除されます。法治国家であるまえに日本は人知による人治国家であるはずです。卓越した国家経営力の政治家と官僚をなぜ日本人は生み出せないのでしょうか。

国民の税金を使うことしか考えない政治家と官僚は、使う資金が足りなければ国民に増税だといいます。日本の膨大な政府予算を効率よく運用して、日本国民の税金を半分にするとなぜ言えないのでしょう。韓国の国家GDP約50兆円を超える約82兆円(一般会計)の国家予算を持ちながら、日本の国家経営者はなぜ国民を幸福にできないのでしょうか。 日本の国家予算の特別会計は約369兆円を運用しています。 外資系投資会社の資金運用利益は年20%で、それ以下の運用利益では撤退します。外資系のように上手く運用してくれれば、特別会計から約74兆円の利益が生まれます。企業と国民の税金をほぼゼロにできる金額です。日本の第一級の知性集団が政治家と官僚組織であるならば、外資系投資会社以上の運用をして、国家予算の約82兆円を稼いでみせろという心境です。そうすれば、国民の税金はゼロになり日本経済は20%以上の経済成長を達成し、日本経済も復活するでしょう。外資系投資会社には到底及ばないからと、10%の運用利益でも企業と国民の税金を半額にできます。日本の経済成長を10%以上にできる資金が生まれます。資源と資産を有効活用できない日本の国家経営の無能力は、もはや企業にとっても国民にとっても致命的です。こんな厳しい状況でも企業利益をあげている企業があるのはすばらしいなどと、余裕を見せている場合ではないのです。日本の最も大きな国家経営というマネジメントが破綻しているのです。

政府は7月9日に全省庁の人事・給与システムのOSを「リナックス」にすると発表しました。富士通・日本IBM・沖電気工業の3社が人事院から受注したと報道されました。「リナックス」は確かに公共財として無償で利用できるOSですが、その「リナックス」の権利が揺らぎ始めています。米国のソフトウェア大手のSCOグループはAT&Tが開発した「UNIX」の権利をノベルから1995年に取得しました。SCOは「UNIX」の知的財産権で米国IBMに対して、「UNIX」技術を不当に「リナックス」に転用されたと今年の3月に提訴しました。不当に「リナックス」に転用されたとする「UNIX」の訴訟の結果によっては、全世界の「リナックス」ユーザーに対する不当使用の訴訟が起きかねません。米国SCOグループは、マイクロソフト社の反トラスト法違反訴訟で有名なデビッド・ボイズ弁護士を顧問弁護士として訴訟を起こし、米国IBMは苦戦しています。米国IBMに対する30億ドル(約3500億円以上)の損害賠償訴訟の結果が、「リナックス」全ユーザーにも及びかねない時期に、政府システムの「リナックス」決定は、いったい何を考えているのか理解できません。今回の政府決定者は世界の何を見て、決定しているのでしょうか。日本政府相手の訴訟になったら、米国政府が支援するSCOグループから総額5千億円以上の損害賠償の可能性が出てきた「リナックス」の今回の政府決定は理解に苦しみます。それとも、自分たちの給与が減るわけではないし、国民の税金だからかまわないというのでしょうか。

国家経営力のない国家指導者と官僚の放漫経営は、国民からの無限の増税で維持されつづけるのでしょうか。使うことだけに専念する国家経営、足りなければ増税してまで使いつづける国家経営とは、いったい何なのでしょう。日本の国家経営はすでに破綻しているとなぜ誰も言わないのでしょうか。国民から際限なく税金を取れると考えているのでしょうか。破綻した国家経営者から、際限なく資金を要求される国民は悲惨です。 自民党や民主党などの政党意見など、どうでもいいのです。政治家であれば、まず政党ではなく政治家個人が国家経営をどうするかを明らかにすべきです。国家経営者たる政治家の派閥争いである政党批判など、もうどうでもいいのです。国民の税金を何に使うのかという税金を使う政策議論ばかりするのではなく、いかに国家資源と資産を有効活用し国民の利益を生み出すかの議論だけでもなく、多くの資源と資産を活用した具体的な行動を期待します。国家経営の現場でも企業経営の感覚が必要な時代が来たのです。日本国民の模範たる国家経営者の国家経営がいまのようでは、日本の企業経営も限界が見えています。人知で統治できず、法律を理由に改革は進まず、法律でも統治が難しくなるようでは、日本はもう終わりです。法律がなければ何もできない。法律があっても無力なのでは、もうどう考えていいか分かりません。法律の不備に困るだけでなく、法律があっても法律無視の大人達や不気味な犯罪の増加はもう忍耐の限界です。国民のための国家経営を実現できない時代遅れの政治闘争を繰り返す政党政治と経営力なき国家経営者を組織保全に利用する官僚機構との決別を日本国民は真剣に考える時期がいよいよ来たといえます。


北朝鮮の核実験
(2007年6月23日13時50分 読売新聞)


「北朝鮮核施設3週間内に停止」ヒル次官補が日本側に説明

 北朝鮮訪問を終えた6か国協議の米首席代表、クリストファー・ヒル米国務次官補が23日午前来日し、日本首席代表の佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長と同省内で会談した。

ヒル次官補は、北朝鮮首席代表の金桂寛(キムケグァン)外務次官や朴宜春(パクウィチュン)外相との会談で、北朝鮮側が2月に合意した寧辺の核施設停止など「初期段階の措置」について完全に履行する意志を確認したと説明。今後、3週間以内に稼働停止が完了するとの見通しを伝えた。日米双方は、両国が今後も連携し、北朝鮮がすべての核施設の無能力化など「次の段階の措置」を履行するよう協議を加速していくことで一致した。

拉致問題について、次官補は「日本は世界第2位の経済大国であり、関係改善が重要だ」と、北朝鮮に前向きな取り組みを促したと説明。しかし、「北朝鮮側からはいつもと違った答えはなかった」と述べた。


バングラデシュ 砒素汚染対策・水供給プロジェクト
世界銀行東京事務所ニューズレター(2001年4月号)


バングラデシュでは1億2千5百万人という日本とほぼ同じ人口の約90%以上が飲料水を地下水に頼っています。その貴重な地下水の多くが地層中から自然に抽出した砒素成分に深刻なほど汚染されていることがわかったのは、90年代も半ばになってからです。現在ではバングラデシュ全64地方区のうち実に59区で汚染が判明し、2500万人から7500万人の健康が脅かされています。

 バングラデシュ政府の要請を受け、世銀は1998年に総額4400万米ドルあまりの「バングラデシュ砒素汚染対策・水供給プロジェクト」を緊急承認しました。プロジェクトの主な内容は、国内の全井戸を対象にした井戸水の砒素濃度の検査(スクリーニング)、汚染度の高い地域への代替となる水供給システムの構築、砒素汚染とその対策に関する正しい知識の普及、安全で持続的な水供給の自主運営を目指した地方自治体や住民組織の強化・育成、それに長期的な砒素汚染対策構築のために必要な調査研究などです。 砒素の汚染濃度の分布は極めて不規則で、安全な井戸から数メートルしか離れていない井戸で高濃度の砒素が検出されたり、一旦安全だとされた同じ井戸から数ヶ月後に砒素が見つかったりという例が後をたちません。 全井戸に対するスクリーニング、しかも定期的にそれを繰り返すことが不可欠だとされる所以です。このスクリー二ングひとつを取ってみても、検査に必要な砒素検出キットを大量に調達し、村々ごとに担当のNGOや自治体職員に研修を施し、データを採取し、住民に情報提供を行うことは非常に手間と時間のかかる作業であり、スタートから2年以上が経った今もプロジェクトの実施は当初の計画より大幅に遅れています。残念ながら試行錯誤の域を出ていません。

 さらに深刻な問題は地下水に代わる代替水源の不足です。生活雑廃水や産業廃水の垂れ流しにより、川や池といった表流水の多くは砒素よりも危険なほど水質汚濁が進んでおり、雨季には洪水をもたらす雨水も年中通じて利用できる水源とはなり得ない。研究機関や民間業者が開発を競っている砒素除去装置にしても、除去の確実性、コスト面、維持管理の容易さといった点を全て満足させるには今のところ決定打に欠けるようです。結局、一見遠回りのようですが、村々あるいは街々で地下水、表流水、雨水の最適な組み合わせを住民とともに模索する以外に、有効な打開策を見出せていません。


Bangladesh 砒素汚染 を考える
「バングラデッシュの砒素汚染問題」の問題を取り上げる理由


理由の第一は世界最貧国という事です。

国連の基準で最貧国として「後発開発途上国」に指定されています。

バングラデシュは1947年まで英国の植民地としてインドの一部であり、約300年に亘り英国の収奪を受けて来ました。

1971年までは、インドより分離独立したパキスタンの一部となりましたが、同国の経済発展に取り残された地域でありました。

いまも、毎年モンスーン・洪水被害を受け経済的に自立するには、程遠い状況にあるということです。

貧困問題は、経済問題であり、問題解決には自助努力こそが重要との意見もあります。しかし、その日を生きる事にぎりぎりの状況で、その上健康被害で、善悪の判断は勿論、自助努力の意思さえもそがれ様としています。貧困は、20世紀から引きずってきた課題であり、テロの温床でもあり、このまま放置できないからです。

[ 砒素問題 ]

その貧しい国で、国民の半数近くに砒素による健康被害があるというのが第二の理由です。

1)なぜ砒素問題が発生したのか、正確な理由が未だつかめていない。

2)農業国ですので、農業灌漑用に全国各地に多数の井戸が掘られ、その井戸から汲み上げられる水に砒素が混入。その結果砒素中毒にかかる。

3)この砒素中毒は慢性の場合、悪性腫瘍・砒素角化症・色素沈着等発症。暴露期間が長い場合は、暴露が終わってからでも、10年-20年後に発症。

砒素がDNAを合成する酵素を阻害すると言われ、発ガンの可能性も少なくない。

一方、砒素のない水が供給されれば、少なくとも、症状の悪化には歯止めが懸かるという事例が報告されています。

[ 地域的対応 → 国際的対応 ]

砒素問題は、バングラデッシュで問題として取り上げられましたが、必ずしもバングラデッシュだけの問題ではなく、インド、タイ、中国、フィリピン、台湾、イラン、チリやアルゼンチン等中南米、東欧等日本を含め世界の至る所で報告されており、前回の世界水会議で、WHOもこの砒素問題を取り上げていおります。

日本では宮崎のトクロや松尾などでもこれまで問題となってきたものです。最近では千葉や茨城でも砒素問題が物議をかもしました。

[ 水資源 → 食料問題への波及 ]

更に、問題は水にとどまらず、稲や野菜などの農作物や家畜にも含まれているという事で、問題は広範囲に及んできます。

[ 砒素汚染についての補足説明 ]

1.砒素汚染の原因は自然的起源と人為的起源(時には政治的な原因)がある。

2.砒素には有機と無機があり、有機はさほど大きな問題ではありませんが、無機の砒素、特に三価の砒素と言われる物は、毒性が強い。

3.砒素は自然界の何処にでもある。

3-1 日本では水質基準として、0.01ppmが許容基準とされています。バングラデッシュは0.05ppmです。

3-2 水には砒素以外にもフッ素のような物質や塩素など様々な化学物質が溶け合っており安全性について、これらにも明確な基準が必要である。

3-3 砒素は農産物を初めとして、水産物や食物にも含まれている。

4.砒素は核やPVC等と異なり、自然界の中で循環する物質である。

【 結論 】

1)以上からお解り入頂けるように、人口・食料・水不足等の環境問題との関連で、安全な水の確保が二十一世紀の重要な課題という事になります。

2) 実は、バングラデッシュの砒素汚染問題は、つまりは安全な水の確保であり、テロ問題に結びつく貧困の問題であり、遠くの国の問題だけではなく、私たちの問題でもあったということです。

3)唯、私はこの悲惨な問題が、非常に貧しいバングラデッシュで現実に起こっているという事態を見過ごすことが出来ない訳です。

4)特に問題は、問題が問題として認識されていないと言う事でもあります。


ハシナ元首相を汚職容疑で逮捕 バングラデシュ
朝日新聞 2007年07月16日


バングラデシュの捜査当局は16日、旧最大野党アワミ連盟党首のハシナ元首相(59)を、国の事業受注の見返りに金を恐喝した容疑で逮捕した。与野党の対立激化で1月の総選挙が延期された同国では、軍の支援を受けた選挙管理内閣が汚職政治の一掃を掲げて政治家を次々と逮捕している。ハシナ氏のライバル、旧与党バングラデシュ民族主義党党首のジア前首相(61)も近く逮捕されるとの観測もある。

 ハシナ氏は96~01年の首相在任中の3件の発電所建設事業で、それぞれの落札・受注業者を「金を払わないと受注を取り消す」などと脅し、3000万タカ(約5300万円)~5000万タカを恐喝したとして別々に告訴されていた。これらの容疑による逮捕とみられる。

 ハシナ氏は、パキスタンからの独立を主導して後に暗殺されたムジブル・ラーマン初代大統領の長女。81年からアワミ連盟党首を務めている。

 バングラデシュでは、民主化の進んだ91年以降、アワミ連盟と民族主義党が政権交代を続けてきたが、両党とも汚職のうわさが絶えなかった。そのため、1月にできた選管内閣は「汚職政治家を立候補させない」として捜査に乗り出した。

 内閣は、ハシナ氏とジア氏の2人の女性党首をその象徴的存在として4月、2人に亡命を強制したが、国内外の批判で断念。刑事訴追の方針に転換し、2人を事実上の軟禁状態に置いていた。

 総選挙は来年後半の見通しだが、今回の逮捕で、ハシナ氏が立候補できなくなる可能性が高まった。ジア氏も、後継者だった長男が業者への恐喝罪で起訴され、求心力が大幅に低下している。

 両党ではそれぞれ、すでに「現党首抜き」を想定した党改革の動きが出ている。女性党首同士の争いを軸に展開してきた政界は今後、変化が加速するとみられる。


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