2.日本政府⇔東京都
小泉構造改革(三位一体の改革)による東京都に対する事実上の財政援助を見返りに、東京都はBNPパリバ信託銀行の買収に関する資金を負担した。
東京都は、19年度予算編成において、都税収入の実質5千億円に及ぶ大幅な増加により、財政再建の成果が着実にあらわれ、10年後の東京をも展望し、積極的な予算編成をおこなった。
東京都は、小泉「構造改革」による税収増などで約5700億円の増収が見込まれた。
これは、国家レベルの
マネーロンダリングだった。日銀や財務省がフランス政府やフランスの銀行に資金援助するわけにはいかない。だから東京都に巧妙に迂回させた。
日本政府は、
米国のシティバンク、エヌ・エイに対しては、些細なミスに対して過酷な行政処分を行うが、自分たちは、それ以上のマネーロンダリングを行っている。
三位一体の改革という言葉の意味を正確に言える人は少ない。これまで述べたように、日本政府の作り出す言葉や日付には、言外の「語呂合わせ」がある。何故、今頃、三位一体なのか。今回もすぐにわかった。小泉は、巧妙・難解な語呂あわせを、ここでも演出した。本来、上記の三者にちなんで、三の文字のつく語呂あわせで、英米をバカに出来ればよかった。こうして、「三位一体」という言葉が作られた。本来、この言葉は、キリスト教では神聖な言葉だ。
三位一体は、キリスト教の根本教理の一つ。
父なる神、子なるイエス・キリスト、聖霊の三者は、等質で不可分とする説。
おかげで、将来の子供たちは、「三位一体」と質問されたら、「
キリスト教」ではなく、「
小泉純一郎」と答えるのだろう。
三位一体の本当の意味は、フランス、日本、東京の三位だった。東京都を通じて日本からフランスへ裏金を流すことだった。このデタラメさには本当にあきれる。国民が三位一体の意味がわからないはずだ。財政用語での解釈は、こじつけだったのだ。
日本政府は、フランスから経営難のBNPパリバ信託銀行に関する相談を受けた。当初から、この銀行は日本の銀行で、フランスの看板はダミーだったのかも知れない。
従業員数と預かり資産の量がちぐはぐで、銀行の体をなしていなかった。だが、日銀は考えた。これまでの不良債権問題で信用は地に落ちており、直接の介入はできない。それで、迂回策を考えた。手っ取り早いのが、何でもやる東京都知事石原だった。話は、すぐまとまった。政府の税金を必要なだけ東京都に回すから、不良債権を引き取ってくれということだった。
「三位一体の改革」の三つの概念は、後からこじつけたものだ。だから、このような覚えにくい、なんとも不可解な言葉が作られた。これで、これまでのもやもやが全て吹き飛んだ。
三位一体の改革は、日本において国と地方公共団体に関する行財政システムに関する3つの改革、すなわち
(1)国庫補助負担金の廃止・縮減
(2)税財源の移譲
(3)地方交付税の一体的な見直し
をいう。
この改革は地方を疲弊させ、地方自治体は財政難に陥った。結局、この改革で利益を得たのは「東京都」のみで、この改革の目的が何だったのか今さらながらよくわかる。
地方の不満は、国の借金の付回しを「三位一体の改革」と称して03年から06年にかけて、トータルで地方交付税など合わせて約5兆円もの財政を削減したことだ。それが自治体間の格差を拡大し、地方を疲弊させた。地方切り捨て批判の大合唱が参議院選挙の民意となって現れた。
新銀行東京という銀行名も異例だ、普通、「銀行」は最後につける。この場合、「新東京銀行」とすべきだった。何故、「新銀行」を頭に持ってきたのか、それは、この銀行が「新銀行」ではなかったからだ。単なる社名変更だったのだ。それで、そのことを国民に感づかれないように、わざわざ、「新銀行」を頭に持ってきた。フランスのことは国民には知られたくなかったのだ。
■ 追加出資は誰の責任か。
1.経営難に陥った銀行が現金を必要とする場合は二つある。一つは、
預金の取り付け騒ぎ。もう一つは、債務保証の
代位弁済履行請求だ。預金の取り付け騒ぎは、株主の責任ではない。債務超過の金融機関は、増資しても問題解決にならない。金融機関には、「金」以外の資産がほとんどない。製造業であれば、営業基盤とか、特許とか、商品の需給関係とか、経営再建に結びつくものは考えられるが、金融機関にそれはない。しかも、ひとたび破綻のうわさの出た金融機関が再建されることはない(
山一證券)。
2.
決算書では、預金1884億円、支払承諾(債務保証)56億円だ。おそらく
東京都の追加出資400億円は、これらに使われて消えてしまうのだろう。一部の預金者に抜け駆けをさせるのは違法だ。また、増資した資金で債務保証を履行するのも、勝手に切られた空手形を決済するために出資を募るのと同じで、手形を切った者の責任が問われていない。本来、信用力のない金融機関の保証を受けて融資を行った銀行があれば、その融資銀行に責任があるわけで、新銀行東京は清算することで、東京都の負担は免れることは出来る。預金もしかりだ。この際、預金者に泣いてもらうのも、今後の日本の金融制度を健全化させるために必要なことだ。もっとも預金者は、東京都自身かもしれない。そうすると、今回の議会の騒動は茶番ということになる。
■ 巧妙な名前「新銀行東京」
「新銀行」という名前の名付け親は石原慎太郎らしい。だが、この名前には巧妙なトリックがある。日本人には、「銀行」だと言い、外国人には、「企業」だと言う。何故なら、この企業の英語名は「ShinGinko Tokyo, Limited」だ。確かにローマ字では、「ShinGinko」と書いてあるが、これを理解できる外国人はいない。
もし、「新東京銀行」だったら、英語名は、「New Tokyo Bank」となり、分りやすい。もちろん銀行を発展させるつもりなら、誰にも分かりやすい名前にするはずだ。では、何故このような誰にもわからない名前にしたのか。今になって考えるとよくわかる。つまり、将来倒産した時に、日本の”銀行”という印象をもたれないようにするためだった。いや、将来倒産させるつもりだったのだろう。